【第2章】復興から「成長」へ
戦後日本の復興とパラレルに、誰もが自らの生活基盤整備ための「欲望」を発動させていた時代──。損害保険事業の世界に身を投じた私もまた、自分の生きる方向性をまさぐっていた。世界と直接つながるという実感は戦前よりも薄らいだかもしれないが、損保という社業を通してこの国の新たな「成長」に寄与できる自分の「形」を見出す。私が「私らしく」なれる具体的な現場を経験しながら、高度経済成長の流れの中で企業の内外を生き抜くための「知恵」もまた必須であると学ぶ。
[第1部]成長の「場」を得る
- まだ「戦後」を感じながら昭和28(1953)年〜昭和31(1956)年/25歳〜28歳
- 遠ざかる「戦後」に生きる昭和31(1956)年〜昭和36(1961)年/28歳〜33歳
- 高度経済成長の流れ中に昭和37(1962)年〜昭和41(1966)年/34歳〜38歳
[第2部]「場」を生き抜く
- “企業戦士”としての成長昭和41(1966)年〜昭和45(1970)年/38歳〜42歳
- 新たな保険ジャンルに分け入る昭和45(1970)年〜昭和48(1973)年/42歳〜45歳
- 自動車保険とともに自己成長する昭和48(1973)年〜昭和49(1974)年/45歳〜46歳
- 本社ビル建設から名古屋支店長時代へ昭和49(1974)年〜昭和52(1977)年/46歳〜49歳
- 名古屋支店長時代に学んだこと昭和52(1977)年〜昭和57(1982)年/49歳〜54歳